誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
10年で区切りをつける決心
アテクシ、これまで10年間やってきた自分のクリニックを事業承継したんです。ヒイヒイ言いながらも、なんとか軌道に乗せたクリニックでした。
これからも続けることはできたのですが、違うことを始めてみたいという思いもあり、10年で区切りをつける決心をしました。
幸いにもよい先生に引き継いでもらうことができたのですが、その後継者を見つけるまでには、実に2年もかかりました。
ふと肩の力が抜けて好機が訪れる
今思うと、最初のころは「こんなふうに引き継ぎたい」という思いが強すぎたために、なかなかうまくいかなかった気がするんです。
でも、「もう誰かに引き継いでもらわなくても、つぶしてしまえばいいや」と思いかけたとき、よいご縁が生まれたんです。
他人に押しつけるべきではない
自分の意志というのは、自分だけのもの。誰かが引き継いでくれるのであれば、それだけで充分にありがたいこと。
あとは引き継いでくれた人が、思う存分やってくれれば、それでよし。そして、「このクリニックを引き継いでよかった」と思ってもらえたら、最高よね。
自分のこだわりは、自分だけのもの。それがどんなに素晴らしいものであったとしても、他人に押しつけるべきではないの。
他人の思いを尊重することが大事
他人には他人の思いがある。その思いを尊重できないのなら、何もかもうまくいかない。
もし誰かに何かを任せる立場の人がいたら、この言葉がきっと役に立つわ。
人が変われば志も変わります。
そう思ってお任せするのがいい。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。