イランが支援するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルとの前回の大規模交戦後、国境沿いでのヒズボラの再武装を阻止する上で、数千人規模の国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は20年近くにわたって無力だった。イスラエルとヒズボラが1年に及んだ戦闘を終結させる停戦合意に至った今、UNIFILは再び平和維持の取り組みの中心に立つことになった。だが、UNIFILにはなお当事者間の緩衝地帯に実効性を持たせる力がないと、アナリストは言う。レバノン当局によると、停戦期間は60日間で、この間にイスラエル軍がレバノンから撤退する。さらに、レバノン軍が国境地帯の安全を確保し、同地帯でのヒズボラの再武装を防ぐ。UNIFILを含む国際委員会が履行状況を監視するという。