マスタードの輸入数量が歴代2位、輸入金額が過去最高の約30億円を超えた。日本からし協同組合が明かす「輸入が堅調な理由」とは?また、人気のある食べ物による高需要以外にも、北半球で観測される記録的熱波、極端な異常気象の影響も指摘されている。(カーゴニュース編集部)
マスタードの輸入金額が過去最高
東京税関によると、マスタードの輸入の輸入数量および金額ともに増加傾向にあり、2023年は全国で輸入数量が歴代2位の約6093トン、輸入金額が過去最高の約30億5400万円となった。
東京税関管内の23年の輸入数量は、過去20年の平均(約2324トン)を上回る約2469トン、輸入金額は過去最高の約15億7400万円となった。
23年の全国の国別輸入構成比をみると、輸入数量では米国、輸入金額ではフランスが首位。このほか、カナダからの輸入も多くなっており、この3ヵ国が輸入の大半を占める。東京税関の輸入数量および金額ともにフランスからの輸入が多くを占め、次いでカナダや米国からも多く輸入されている。
港別では、東京港からの輸入数量が38.7%、輸入金額が50.2%とシェアトップ。日本からし協同組合によると、マスタードを輸入する大手食品メーカーは関東に多く所在し、物流倉庫も関東にあることや、からしの製造工場が埼玉県や茨城県に多いことから、東京港や、近接する横浜港など関東圏での輸入が多くなっているようだ。