「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。
「振り返り」を大切にする
学生時代には「1予習→2授業→3復習」という勉強習慣が身についていた人がたくさんいると思います。
しかし、社会人になると、予習(=仕事の準備やインプット)はするものの、復習(=振り返り)をしなくなった人が多いのではないでしょうか。
そのため、社員に振り返りをさせるために「1on1」の時間を取って上司が部下と話をするなど、育成に力を入れる会社も増えています。
私もかつては日々の仕事で手一杯になり、仕事が終わったら疲れてしまうので、振り返りをする余裕などまったくありませんでした。
しかし、今は自分自身で毎日を振り返り、改善点を見つける習慣を続けることができるようになりました。その大きなきっかけとなったのが、コンサル時代の上司の一言です。
「本当に自分を振り返れるのはお前だけ」
当時の私は、あまりにも「ダメ社員」だったので、毎日上司から大量のフィードバックをもらっていました。
しかし、仕事が山のように積み重なるなか、フィードバックされた点を改善できずに放置していたのです。
その結果、上司から同じ指摘を何度もされていました。
「何度でもフィードバックはしてあげるが、フィードバックはただのインプットに過ぎない。
フィードバックされたことを自分自身で振り返らなければ、アウトプットにつなげることはできない。
次に活かせるのはお前だけ。本当に自分を振り返れるのはお前だけだ」と。
それまでは超多忙な中で自分を振り返ろうとしても、モチベーションすら湧きませんでした。
しかし、上司の言葉を聞き、人間の成長を左右するのは「今日の活動を自分自身で振り返り、日々改善するかどうか」だと考えを改めたのです。
ただし、「振り返りをする」と言っても「今日は疲れたなぁ」「部長とのやり取り大変だったな」「褒められて嬉しかったな」と自分の感情を振り返るだけでは、意味がありません。
ノートの振り返り欄には、今日やる予定だったのに、できなかった「未完了のTODO」に対して次の2点を丁寧に考え、書いていきます。
・原因:なぜこのTODOが消化できなかったのか?
・対策:どうしたらTODOが消化できたか?
今日自分がやろうとしたこと(①目標)が、どうなったか(②現状)。
そして、どのくらいの差分(③ギャップ)があったのか。
この3つの視点で整理しながら、TODOを完了できなかった原因と、その対策を書き出してください。
1日の始まりにTODOを整理し、優先順位を決め、分解し、障害も考え、理想的なスタートをきれたのに、1日が終わったときに振り返ると、TODOの半分も進んでいなかったとします。
この時、大切なのが差分(③ギャップ)です。
このギャップを解消するために「原因と対策」を考え、改善点を箇条書きにしながら振り返っていきます。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)