「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。
人を頼って、仕事をお願いしてみる
仕事ができる人は、相手が「何をどこまでできるか」を把握し、TODOを分解して渡すのが上手です。私はよくこれを「階段」と呼んでいます。
たとえば、新サービスの資料をつくるTODOがあったとします。
もし、自分がやりたいことを誰かに伝えて丸投げし、出てきたものを確認するだけでうまくいけば、苦労はしません。
しかし、組織で働く人は、みな能力がバラバラです。
資料の中身を考え、作成する作業まで一気通貫でできる人もいれば、資料作成のためのPC作業が苦手な人もいます。
また、情報収集は得意でも、プレゼンの流れを組み立てるのは苦手な人など、人によって得意不得意はさまざまです。
TODOを達成するためには、個々人の特性に合わせて「誰に」「何を」「どの段階」で「どこまで頼むか」を階段のようにつくることが必要なのです。
私自身が経営する牛乳配達会社では、多様な人材が働いています。
主婦から社員になったメンバーもいれば、新卒で入ったメンバーも、65歳以上のシニアメンバーもいます。
得意・不得意やそれまでの経験値もさまざまなメンバーに、適切に仕事を割り振るためにはまさに「階段」づくりが欠かせません。
とはいえ「その人がどこまでできるか」は、やってみないとわかりません。
大切なことは、まずは頼って仕事を振ってみることです。頼んだ仕事が全然できなくても、あるいは9割できてしまっても、結果は重要ではありません。
人に頼るときによく起こるのが「できなかったことに落胆する」です。
相手に過度な期待を寄せ、できなかったら残念に感じてしまう。
その結果、「任せても時間がかかるから、結局自分でやった方がいい」と「頼れない人のループ」に入ってしまいます。
最初に人を頼ることの目的は、「どこまでできるか」を確認することです。
もし相手が自分の予想よりもできなかったとしても、「どこまでできて、どこまでできなかったか」の差分がわかります。
その差分をもとに、次回からは適切な仕事を任せていけばいいのです。
だからこそ、人に頼るときはどのような結果になっても「ありがとう」と伝えるマインドセットが最も大切になります。
過度な期待はせず、まずは階段をつくり、人に頼ってみてください。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)