ウクライナ政府当局者らはドナルド・トランプ次期米大統領の就任を前に、次期米政権の高官らと協議を行っている。ロシアとの戦争終結に向け大きな見解の相違を埋めることが狙いとなる。トランプ陣営の政権移行チームの当局者や事情に詳しい関係者らによれば、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の側近は4日、トランプ氏がロシアとウクライナ担当特使に指名したキース・ケロッグ氏や、国家安全保障担当の大統領補佐官に就任するマイク・ウォルツ下院議員(共和、フロリダ州)と協議を行った。また、話し合いにはJD・バンス次期副大統領も参加したという。ケロッグ氏はバイデン政権によるウクライナへの武器供与加速を支持する意向を示し、これによりトランプ氏が和平交渉でロシア政府に対し優位に立てるとこれまでに述べている。一方、トランプ陣営はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟に関して消極的姿勢を示しているが、ゼレンスキー氏はこれが将来的なロシアによる侵略に対する重要な安全保障だと考えている。
ウクライナ政府、戦争終結巡りトランプ陣営と協議
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