同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「建設的アキラメの法則」である。
【貧す人】現実的に考えれば、ここが落とし所になる
【稼ぐ人】未来から振り返れば、ここが突破口になる
プロジェクトは、一直線には成功しない。
にもかかわらず、ほとんどの場合、予定通りにプロジェクトが進まないと、失敗とみなされてしまう。
例えば、「この仕事はこの期日まで」と、エクセルの工程表で管理されていたとしよう。
もちろん、あなたは定められた日までになんとか仕上げようとするが、工程通りに進むことはほとんどない。
求められる仕事が創造的になればなるほど、うまくいかなくなる。進行中に無理難題が飛び込んでくるからだ。
こういうとき、新たな作戦を取り入れないと、プロジェクトは立ち行かなくなる。当初計画に固執するほど、成果は出なくなるだろう。
未来に価値あるプロジェクトであればあるほど、スケジュールの中盤から最終局面で、八方塞がりの状況に陥る。
想定以上にレベルの高いプロジェクトに脱皮しようとしているからだ。
【稼ぐ人】は当初計画を手放す
このようなとき、【貧す人】は、なんとか工程通りに進めるため、「現実的に考えよう」と呼びかけ、ある程度のラインで妥協する。
逆に、【稼ぐ人】は、いったんプロジェクトの当初計画を手放す。
蝶になる前に芋虫がサナギになるように、いったん当初計画自体から離れてみる。
そして、プロジェクトが完成したときの最高の未来をイメージするのだ。
「最高にハッピーになるためには、今、何をしたらいいか」
と、自問してみよう。
そして短時間でいい。心底リラックスしながら、幸せに浸ってみる。
恋人や家族と映画を観に行ったり、同僚同士で飲みにいったりするイメージでOK。
すると……、突然、想定外の解決策がひらめいたり、思いがけない人から連絡が入ってきたりと、一気にプロジェクトが進み始める。
このように、本当に価値を生むプロジェクトは、連続的ではなく、非連続的にできあがる。
飛躍する前には、一度荷物を下ろさねばならない。
これは“建設的なアキラメ”だ。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)