A 下のお子さんはまだ大人の手助けが必要な年齢なので、どうしても親が余計に時間を割いているように上のお子さんには見えてしまうのでしょうね。この気持ちを隠さずに正直に話してくれていること自体、上のお子さんは親御さんに話しても大丈夫だという安心感を持っている証拠なので、親子間の信頼関係がうかがえます。不満のメッセージではありますが、普段からの親御さんの愛情は無意識にも伝わっているのだと思います。
まずは、「そんなことないよ。あなたのことも思っているよ」と反論したい気持ちは抑えて、「思っていることを教えてくれてありがとう」とお子さんのありのままの気持ちを受け止めてあげてください。
また、態度や行動など、言語以外のコミュニケーションにも注意して、「寂しい」とか「お兄ちゃんなのが嫌だ」「弟嫌い」という気持ちがあれば、否定せずにそれを大人も言葉にして受け止めましょう。
子どもにとって大事なのは、喜びだけでなくて、悲しみや怒りといった感情すべてを受け入れてもらえるという安心感です。
「ありがとう」「幸せだよ」
具体的な言葉にして伝えよう
そして、たとえ自分でできることでも親にやってもらいたい時は、まだまだ子どもであればたくさんあります。甘えてきているのであれば、「気にかけて」のサインであるので、大人に余裕があれば甘えさせてあげてください。
島村華子 著
もちろん大人から見て「わがまま」が続くと、その好ましくない行動ばかりが目につくと思うのですが、協力的だった時、自主的に動いてくれた時、スムーズにいった時にこそ、「ひとりで準備できたね!出かける時にスムーズですごく助かったよ。ありがとう」というふうに具体的にフィードバックを伝えてみてください。
また、可能であれば2人の時間を確保するようにしてみてください。
兄弟の就寝時間が違うようであれば、弟が寝たあとに一緒に本を読む、あるいは習い事の帰りに2人だけでどこかに寄り道する、寝る前に2人で「3つの良いことに感謝する練習」をするなど。
「○○と2人の時間が過ごせて幸せだよ」と、一緒の時間が親であるあなたにとっても大切で特別であることを、言葉にして伝えてみてください。