一見どこにでもありそうな赤いバスの中で、兵士らは黄色い点が光る複数の画面に目を凝らしていた。画面に映る点は、ウクライナ領空に侵入するロシアのドローンやミサイル、航空機を表すものだ。ウクライナ第164無線技術旅団の兵士らは、標的を素早く特定し、町や都市が破壊される前に迎撃しようとしていた。ここ数カ月、画面上に現れる点の数は急増している。ロシアの備蓄は新たなドローン製造施設と北朝鮮が供給する兵器によって強化されている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がウクライナ空軍司令部の日次データを分析したところ、ロシアは9~11月の3カ月間で、爆発物を搭載するドローンとミサイル計6000発以上をウクライナに発射した。これはその前の3カ月間に比べて3倍以上、2023年の同時期の4倍以上となる。
ウクライナ防空部隊の苦闘、その舞台裏
ロシアが9~11月に発射したドローンやミサイルは前年の4倍、WSJの分析で明らかに
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