米国のドナルド・トランプ次期大統領は、1期目に最新型の大統領専用機「エアフォースワン」に搭乗することができなかった。2期目も搭乗できない可能性が高い。エアフォースワンの製造プロジェクトはすでに計画を大幅に遅れている。事情に詳しい複数の関係者によると、製造を手掛けるボーイングは空軍に対し、新型機2機の納入はトランプ氏の2期目終了後となる見通しだと伝えた。つまり、2029年以降にずれ込む可能性がある。遅延に業を煮やしたトランプ氏は11月、ボーイングのケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)との電話会談でこのプロジェクトについて取り上げた。ホワイトハウス復帰に向けて準備を進める中、トランプ氏は側近らにボーイングの進捗(しんちょく)状況について繰り返し尋ねている。