「もっと成長したい」と思うときには
ロマン・ロランの言葉が効く

 最後に贈りたいのは、ロマン・ロランのこの言葉。「もっと成長したい」と思うだけでは、どこに向かえばいいかわかりません。自分は何がやりたくて、どんなふうに成長したいのか。そこをじっくり考えることで、今「できること」が見えてくるはずです。

名言その3
【英雄は自分のできることをした人だ。ところが凡人はそのできることをしないで、できもしないことを望んでばかりいる】


ロマン・ロラン(フランスの小説家、評論家/1866~1944年)

ファシズムを鋭く批判するなど平和主義者として活躍。その思想と芸術は今も世界中に大きな影響を与えている。おもな作品に『ジャン・クリストフ』『魅せられたる魂』『トルストイ伝』など。1915年にノーベル文学賞を受賞。

 世の中には、素晴らしい活躍をしている人や偉大な業績を残した人がたくさんいます。そういう人を見ると「ああ、自分には真似できない」「自分なんて足元にも及ばない」と、己の凡人っぷりを思い知らされずにいられません。そういう「立派な人」と自分は、何が違うのでしょうか。

 ロマン・ロランは「英雄は自分ができることをした人だ」と言います。誰にでも「自分ができること」はあるはず。私たち凡人も「自分ができること」に対して全力を尽くすことはできます。全力を尽くす大切さや尊さは、英雄も偉人も凡人も変わりありません。

 ところが、凡人は「できもしないこと」を望んだり語ったりして、「できること」から目をそらしがち。自分にはできそうになくて、そもそもやるための努力をする気がなくても、大きな夢を持っていれば、大きなことをしているかのような錯覚を抱けます。現実から逃避して甘美な夢を抱いている場合ではありません。自分に「できること」を見つけて、今日から取り組みましょう。

●結論
全力で「自分にできること」をやり遂げれば、誰もが「英雄」になれる 

 

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「名言」は、あなたの人生に寄り添ってくれる頼もしいパートナー。さまざまなジャンルの偉人が発したり、世界各地で語り継がれてきたりした珠玉の名言には、どれも並々ならぬパワーがあります。意味をじっくり噛みしめ、今の自分にどう生かせるかを考えてみることで、名言はさらに強烈な輝きを放ってくれるでしょう。

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