曖昧な指示は指示ではない
行動科学マネジメントでは、曖昧な表現は一切、排除されます。「できるだけ早く提出する」というのも、曖昧すぎて行動とは認めません。つまり、上司が行動で指示していないのですから、部下ができなくて当然というわけです。
行動科学マネジメントが認める行動は、「MORSの法則」という具体性の原則によって定義づけられたものだけです。
「MORSの法則」は、以下の四つの要素の頭文字をとってつけられました。
M=measurable(計測できる)
O=observable(観察できる)
R=reliable(信頼できる)
S=specific(明確化された)
これらを満たしてはじめて「行動」。あなたは、明確な行動で部下に指示を出していくべきなのです。
では、具体的に「MORSの法則」にかなった行動とはどんなものなのか、チェックしてみましょう。