「人生観が変わった」「もっと早く読みたかった」と絶賛の声が相次いでいるのが、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』という一冊だ。「DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)」という驚きのタイトルを冠した本書は、人生を変える一冊として話題を呼び、現在40万部超のベストセラーとなっている。今回は、本書の中から「仕事に費やす時間」について触れた内容をマンガとともに紹介する。(イラスト©野田映美)

私の友人であり、後に億万長者になるジョン・アーノルドは、38歳で働くのをやめたとき、資産は40億ドルに膨れあがっていた。
38歳の若さで引退するなんて、ほとんどの人にとっては夢のような出来事だ。だがジョンにとって、それは数年遅すぎた。
30代の価値ある時間が過ぎ去り、稼いだ金は一生で使いきれないほどに膨れ上がっていた。 
金を稼ぐことだけに費やした年月は二度と返ってこない。ジョンは二度と30歳にはなれないし、子どもたちが赤ちゃんに戻ることもない。せっかく富を築いても、すでに豪邸に住んでいるし、欲しいものは手に入れている。
もちろん、ジョンの例は極端なケースだ。だが、ジョンがはまった心理的な状況は、決して特別なものではない。それは超富裕層だけの問題ではないのだ。
どれだけ働いて金を稼いでも、まだ稼ぎ足りないと感じる人は多い。資産が増えるにつれてゴールポストも動き続ける。それは収入の量とは関係ない。
真実は1つだ。
 莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない。
100万ドルの資産を残して死んだら、それは100万ドル分の経験をするチャンスを逃したということだ。たとえそれが5万ドルだとしても、5万ドル分の経験をするチャンスを逃したということになる。

(本稿は、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』の内容をマンガ化したものです)