安いとは限らない
コストコはエンタメ
コストコや業務スーパーなどで売っている大容量やファミリーパックは、いっぱい入っているから絶対お得と信じ切っている人は、知らず知らずのうちにお金を使っている気がします。先の話にも似ていますが、大容量を買って食べきれずに結局捨てるはめになった、という場合もあるでしょう。
また、単価を見るとそれほど安くはないという場合もけっこうあります。肉も1kg、2kg単位だと迫力がありますね。ですが、グラム当たりに換算すると「激安!」というほどではない場合がほとんどです。「ブランド肉にしては安い」「値段の割に味がいい」というように、安さを追求する店というよりは「ものがいいから」「おいしいから」という理由のほうが大きいような気がします。
コストコの楽しみのひとつは、値段の追求というよりは、いろいろなものが売っていて楽しいという側面が大きいように思います。そういう意味で、私は「コストコはエンタメ」だと思っています。ですが、なんとなく「コストコ=安い」というマジックにかかってしまいやすいのも事実です。
安売り店で買う時は
相場価格を知っておく
横山光昭 著
コストコに比べると割安な感じが強いのが業務スーパーですが、ここにも注意が必要です。Mさんは食べ盛りの子どもが多いので、食費を浮かせるために業務スーパーに買いに行きました。ところが、子どもの口には合わなかったのか一切食べず、結局いつものスーパーで食材を買い直すことになったといいます。いくら安く買ったところで、食べずに残ってしまっては意味がありませんよね。
そのほか、ドン・キホーテやOKストアなど、安売り店はたくさんあると思います。どこよりも安く売っているものもたくさんあるでしょう。けれど、すべての品が安いというわけでは必ずしもありません。なかにはそれほど安くないものも混ざっています。つい、「ディスカウントストアに売っている商品はすべて安い!」と錯覚してしまいがちですが、買いたい品を普段買っている値段と冷静に比較するシビアな目を持つことも必要です。
「ディスカウントストアは安いものしか売っていない」という思い込みが目を曇らせてしまうことは多いです。どこで買う場合にも、相場との比較を忘れないようにしましょう。