昨今は「家計簿アプリ」が進化・普及し、気軽に家計を管理できるようになりました。ですが、カスタマイズ性が高く、ビジネスで役立つスキルも身に付くという観点では「Excelで家計簿を付ける」という選択肢も重要です。「GAFA」日本法人のうちの1社で部長職を務めたのち、44歳でFIREを達成した筆者も、実は「Excel家計簿」で日々の収支を管理してきました。そこで今回は、筆者の「家計簿作成ノウハウ」を読者の皆さんに伝授します。ぜひ、Excelのスキルアップと資産形成に役立ててください。(Excel講師/作家 寺澤伸洋)
40代でFIREの筆者が
「Excel家計簿」作成術を伝授
皆さまは家計簿をつけているでしょうか。家計簿をつけることは、資産構築において非常に重要です。
自分が何にどのくらいのお金を使っているのかを客観的に把握することで、無駄な支出や改善点を浮き彫りにすることができます。また、自分の資産がどう推移しているかを知ることで、将来のプランニングをすることもできます。
実際に筆者は、家計簿アプリなどが無い時代から20年間、Excelで家計簿をつけることで資産を構築し、44歳でFIRE(※)を達成することができました。本記事では、初めて家計簿をつける方でも簡単に始められる方法についてお話をしていきます。
※Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった造語で、直訳すると「経済的に自立し、早期退職する」。「若いうちから経済的安定を獲得し、会社を退職し、自分の好きなことで生きていく」というライフスタイルを表している。
1)支出の分類を決める
まずExcelで家計簿を作成する際は、シート上でどのようなカテゴリー分けをするかを決めておく必要があります。これを事前に行っておくことで、家計の状況をより具体的に把握することができます。