セールで定価より安く買えたと満足し、ネット通販の「○○マラソン」が始まればポイント還元を得るために本当に必要かどうかもわからないものをとりあえずポチる……それらはすべて、お金を貯められない人が陥りがちな「お金が逃げていく行動」だ。衝動買いする前に、まずはひと呼吸置く習慣を身につけよう。※本稿は、横山光昭『お金を貯められる人のすごい習慣 貯められる人、貯められない人の共通点』(ぱる出版)の一部を抜粋・編集したものです。
「セール」とうたっていても
同じ値段のこともある
ここでは、お金を貯められない人の共通点をご紹介したいと思います。
PayPayや楽天、Amazon、Yahoo!などでは、「○○祭り」「プライムセール」「○○マラソン」等、定期的にセールが開催されていますね。特にここのところの物価高で、ネットでのセールが安い!と評判を聞き、ネット通販をはじめる人も多いです。ですが、ここにも意外な落とし穴があるので、注意しましょう。
ついつい、「セール=安い」と考えがちです。ですが、注意して見てみると、セール前日の定価とセール当日の定価が異なる場合があります。セール前日まで定価1000円で販売されていたものが、セール当日には定価1200円になり、それが「セール」で1000円になっているという場合もあるのです。「セールで安い買い物をした」と思ったら、実はいつもと変わらない値段だったということも。一見お得なようで、全然お得ではない買い物です。
もちろん、確実に使うものならばそれでもいいでしょう。でも、「セールで安いから買っておこう」と、別になくてもいいものを買ったとしたら、それはムダ遣いになるかもしれません。
円や株の相場と一緒で、安くなったかどうか?はそもそもの値段がわからなければ判断できません。いつも買っている値段と比較して安く買えたらお得だし、高く買ったら損。その仕組みはとてもシンプルです。見た目に振り回されて、「安い!」と飛びつくと支出につながるだけです。すべてのセールが通常より安いわけでは必ずしもありません。冷静に価格を比較することを忘れずに。
10%割引で買い物したが
なぜか合計金額は同じ
スーパーで「お客様感謝デー」「全品5%オフ!」「10%割引デー」と書いてあると、なんだかとても得した気分になりますね。実際、5%オフの日は売り上げがすごく上がるという話も聞いたことがあります。