米中間で続いている半導体の覇権争いで、米国は最先端技術で明らかに優位に立っている。しかし、汎用(はんよう)品の分野では中国の優勢に傾きつつあるかもしれない。米国の輸出制限によって中国の先端半導体の進歩が停滞する中、中国はより成熟した「レガシー半導体(汎用半導体)」の生産を積極的に拡大している。これらは、米 エヌビディア の人工知能(AI)向け半導体といった高性能チップほどの魅力はないが、自動車や家電製品などの必需品には欠かせない。実際、新型コロナウイルス流行下での汎用半導体の供給不足が、自動車市場に大混乱を巻き起こした。
米中半導体戦争、「汎用品」に戦線拡大
規制対象外だが不可欠の低性能チップ、中国メーカーが優勢に
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