日々のコミュニケーションで苦戦苦闘している日々は、今日で終わりです。これからは、説得しようと力業で勝負する必要はありません。自ら動くのではなく、相手に動いてもらい、自分の思い通りの結果に導けばいいのです。それを可能にしたのが、『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』です。「トップセールス」の実績を持つ「メンタリズム日本一」が生んだ至極のコミュニケーションスキルが詰まった一冊。本書では、限りなく「ホワイト」で徹底的に磨かれたノウハウを網羅していますが、本連載の今回からは本の性格上、収録しなかった禁断のテクニックを紹介する。使うか使わないかは、自己の判断に任せます。
2つの断り方を上手に使う
飲み会や遊びの誘い、断りたいけど「行かない」とは言えない……。そんなとき、つい出てしまうひと言があります。そのひと言、相手の心をかえって混乱させる呪文かもしれません。
「行けたら行きます」
じつは相手の期待と不安を絶妙にミックスさせる危険なワードです。断り上手な人は、絶対に使いません。「とりあえず答えた」という気持ちになるかもしれませんが、聞く側にとっては迷惑そのもの。心理的に見ても、以下のような“負の印象操作”を生み出します。
1.「来るの?来ないの?」で相手をモヤモヤさせる
曖昧な答えは、「どっちなの?」と相手をモヤモヤさせます。予定を立てる側からすれば、まるでクイズ番組の回答を待たされている気分。
2.「適当にあしらわれた?」と感じる
曖昧さは「本当は興味がないのかな?」という疑念を相手に植え付けます。これでは信頼度がダウンします。
3.「この人、責任感なさそう」と思う
はっきりしない態度は「決断力がない人」「大事な場面で頼りにならないかも」というイメージを与える。
一方で、断り上手な人は相手にポジティブな印象を与える達人です。「行けたら行きます」とは言わず、相手の心を上手に操作して“好印象”を残します。
1. 条件付きYESで“信頼感アップ”
たとえ予定が忙しくても、条件を付けた答え方なら誠実さをアピールできます。「自分の予定を大切にしているけど、ちゃんと考えて答えてくれている」と好印象を与えます。
「一次会だけになりますが、参加します!」
「少し遅れての参加になりますが、それでもよろしいですか?」
2. 提案付きNOで“次のチャンスを演出”
断るときも、代替案を示して「この人、前向き!」と思わせるのがポイントです。ただ断るのではなく、次の提案をすることで、相手に「また誘いたい」と思わせるのです。
「今日は行けないのですが、来月末に行きませんか?」
「今回は難しいのですが、次の週末にこちらからお誘いさせてください!」
断り方ひとつで“印象操作の魔法使い”になろう!
「行けたら行きます」という曖昧ワードは、自分の印象を悪くするひと言です。「条件付きYES」や「提案付きNO」を使えば、相手をハッピーにしながら、自分の株も上げられる、印象操作の魔法使いになれます。
次のお誘いのときには、ぜひこれを試してください!「行けたら行きます」を封印するだけで、あなたは断りのプロフェッショナル。さあ、今日から断り方マスターになって、印象操作で相手の心をガッチリ掴みましょう!
上手な断りを紹介しましたが、もっと使ってみたいときは『「8秒」で人の心をつかむ技術』がおすすめ。トップセールスのワザと、メンタリズムのノウハウを掛け合わせた最強のコミュニケーションスキル。自分の思い描くゴールに向けて相手を導き、自身の望み通りに未来を変えていきましょう。
(本原稿は、書籍『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』著者の書下ろしです。)