奇跡は自分のなかにある、だから生まれ変わりさえすれば、きっと人生の逆転劇を起こせるに違いない――。「やればできる!」と思考が変わる話題のベストセラーが日本に上陸。31歳、一度は人生をあきらめた著者が再起できたのは、古今東西の成功者たちが持つ「6つのマインド」にあった。3000冊を超える本を読み、抽出された「プラス思考」「決断力」「切実さ」「愚直さ」「謙虚さ」「根気」を武器に、一度しかない人生、「なりたい自分」になる方法を1冊に凝縮。新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から成功につながるノウハウを紹介する。

【孫正義の50年計画】「行動」につながる「計画」の立て方Photo: Adobe Stock

「孫正義の50年計画」を見て何を思うか

 ソフトバンクグループの創業者、孫正義は、「人生50年計画」で有名です。彼は19歳になった年に、こんな計画を立てました。

・20代で業界に名乗りを上げる
・30代で最低でも1000億円の軍資金を貯める
・40代で一勝負して、大きな事業に打って出る
・50代で年商1兆円の事業を作りあげる
・60代で事業を後継者に引き継ぐ

 1957年、九州で生まれた孫正義は、幼い頃から朝鮮人差別を受けながら育ちました。在日朝鮮人だからというだけで、町内の子どもに石を投げられたこともあります。小学校の先生になるが夢でしたが、父親から在日朝鮮人は公務員にもなれないと言われました。

 彼は、これ以上さげすまれることに耐えられなくなりました。「必ずトップに立って成功してやる」「日本人より優れていることを能力で証明してやる」と覚悟したのです。

 日本の最高の実業家になると誓った彼は、アメリカに留学した10代のうちに、一生の計画を立てました。そして、驚くべきことに、彼が立てた計画はすべて実現されたのです。2011年、孫正義会長は韓国で記者たちの前でこう語りました。

「19歳のときに立てた計画通りになっています」

 何の計画もなしに生きていながら、人生が思うままにならないと不平を言うくらい愚かしいことはありません。孫正義会長のような人生をかけた壮大な夢もいいし、1年とか1か月ごとの短期計画でもいいでしょう。成し遂げたいことがあるなら、いますぐ紙を取り出して、具体的な計画を書いてみましょう。

参考資料:大谷翔平が実践した運を呼び込む計画法

(本記事は、『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から抜粋、一部編集したものです)