あなたの栄光時代はいつですか? 過去ですか? 未来ですか? それとも「今」ですか?
「やればできる!」と思考が変わる話題のベストセラーが日本に上陸。31歳、一度は人生をあきらめた著者が再起できたのは、古今東西の成功者たちが持つ「6つのマインド」にあった。3000冊を超える本を読み、抽出された「プラス思考」「決断力」「切実さ」「愚直さ」「謙虚さ」「根気」を武器に、一度しかない人生、「なりたい自分」になる夢を行動に変える方法を1冊に凝縮。新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から「やればできる」と信じられるノウハウを紹介する。

一本の線があります。あなたなら、どこに点を打ちますか?本文より抜粋

未来の自分はいまの自分が作る

 上記の図は時間の流れを示す直線です(活字で表すなら、「←―→」のような一本線に、左を過去、右を未来としたもの)。この線上に、あなたの現在を示す点を打つとしたら、どこに打ちますか? いま思いつくままに点を打ってみてください。ペンが手元になかったら、頭のなかで点を打ってもいいでしょう。

 結果はどうでしょうか。あなたがバランス感覚のある人なら、線の真ん中に点を打つでしょう。正確さを求める人なら、現在の年齢と平均余命から計算した位置に点を打つかもしれません。

 あなたが時間の線上に現在の点を打った瞬間、その点はもはや現在ではありません。川のように流れていく時間の線上で、あなたが打った点は、どんどん過去になってしまうからです。

 重要なのは現在です。時間の線上で意味のあるのは、現在と今後の残りの時間です。古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの言葉のように、私たちは同じ川の水に二度と足を入れることはできません。流れていった川の水を捕まえることができないように、過ぎ去った歳月は取り戻すことができません。ですが、未来のあなたは気の持ちようでいくらでも変えることができます。いまの自分は過去の自分が作り出したものですが、未来の自分はいまの自分が作るものなのです。

(本記事は、『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から抜粋、一部編集したものです)