ギャンブル依存症者のための自助グループ「ギャンブラーズ・アノニマス(GA)」が全米で開催している会合に、新しいタイプの依存者が参加し始めている。リスクが極めて高い市場の取引にはまった投資家だ。ニューヨーク市マンハッタンのマレーヒル地区で開催された会合では、ある男性がオプションを株式市場の「クラックコカイン」と呼んだ。別の男性は株に倍賭けするために高利貸から金を借り、数十万ドルの取引損失を抱えていると話した。またある若い男性は最後の賭けから1年たったことを祝うため、母親とガールフレンドを連れてきていた。その晩、混み合った教会の地下室には、彼らを含め60人ほどが金属製の折り畳み椅子に座っていた。ほぼ全員が男性だった。その中に、スポーツ賭博アプリやラスベガスのカジノではなく、ロビンフッドのような株取引アプリへの依存との戦いについて語る人々がいた。