来年の抱負は?私欲で生きる人にならない「幸せな目標」の作り方とは写真はイメージです Photo:PIXTA

2024年も終わりが近づいてきました。今年を振り返り、来年以降の目標を考える人も多いかもしれません。そのときには、ぜひ「期限のない目標」について考えてみてほしいと思います。(作家・ファンセールスコンサルタント 和田裕美)

「期限なしの目標」を
考えたことがあるか

 1年の終わりが近づいていて、今年を振り返り、新たな目標について考え始めている人も多いかもしれません。

 目標にはいろいろあると思うのですが、私は大きく分けて「期限を決めて全うすること」と、「期限を決めずに継続させること」の二つの種類があると考えています。もっといえば、人生における目標は、「生きている間に達成できること」と「自分が亡くなってからも続くこと」の二つに分かれるのです。

 例えば、山を切り開いてソーラーパネルをたくさん設置して電力を賄うというのは、現在の人間が現在の人間の利益に対して行っていることだといえます。しかし、それをした結果、100年後の山はどうなっているでしょうか。元の緑には簡単には戻らないでしょう。

 そして、そのことに気付いて今から未来の環境のために動く人たちは、それが実現する頃には存在することができません。実現するのは何百年後の未来になってしまうわけですから。

「生きている間に達成できること」と「自分が亡くなってからも続くこと」――前者だけしか意識していない人は「私たちの世代は、何とか逃げ切れる」という私欲にまみれた目標を作りがちです。

 今年大ヒットしたNHKの連続テレビ小説『虎に翼』は、日本で初めて女性の弁護士となった方のお話ですが、舞台である昭和初期はそんな人が現れるなんて、誰も想像していなかったでしょう。しかし、今私たちが生きている現在では、女性の弁護士は大勢いらっしゃいますよね。人生をかけて未来を作った人がいたから、訪れた今があります。