「読書をしたいけれど、どんな本を読めばいいか分からない」。そんな悩みを抱えるビジネスパーソンに向けて、書評のプロが年末年始におすすめの厳選3冊をご紹介する。三者三様でメリハリのついた読書を楽しめる本をそろえた。新年に向けて、ビジネススキルや教養力を“爆上げ”して成果を上げるべく、ぜひ読んでみてほしい。(情報工場「SERENDIP」チーフ・エディター 吉川清史)
ゆく年くる年
いつもと違う読書体験を
パリ五輪、大谷翔平選手の活躍、物価高、生成AIブーム――。2024年もいろいろな出来事があった。2025年は大阪・関西万博を控えるほか、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、Windows95発売といったエポックメイキングな出来事から30年という節目の年でもある。
この年末年始、過ぎゆく年を振り返り、来る年の目標を考えながら、普段はなかなか手に取りづらい本などを読んでみてはいかがだろうか。
筆者はビジネスパーソンの必読書を厳選し、その要点をダイジェストにまとめて配信するサービス「SERENDIP」のチーフ・エディターを務めている。今回はSERENDIPで好評の書籍から、年末年始にふさわしい3冊を紹介しよう。
新年、気持ちを新たに
プロジェクトに挑むために
2024年はどうだっただろうか? 大なり小なり、いろいろなことにチャレンジした人にとっては、たとえ失敗があったとしても、充実した1年だったのではないだろうか。とはいえ、やはり失敗は避けたいもの。2025年は「成功」を多くして笑顔でいたい。
そのために年初に読んでおきたいのが『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』。オックスフォード大学教授で経済地理学者のベント・フリウビヤ教授と、ジャーナリストのダン・ガードナー氏が、国家プロジェクトから自宅のキッチンリフォームまで、過去のさまざまなプロジェクトを分析し、成功するためのコツを探っている。