シリア内戦で勝利を収めたイスラム主義の旧反体制派勢力指導者アハマド・シャラア(通称ジャウラニ)氏は、補佐官らと協議したり、次々とやって来る訪問者と面会したりして毎日を過ごしている。訪問者は米国の外交官やトルコ・ヨルダン・カタールの高官、シリア国内の各宗派の指導者らだ。彼らは皆、同じことを知りたがっている。戦争で荒廃した人口2300万人のこの国をシャラア氏はどのように統治するつもりなのか。バッシャール・アサド前大統領の政権を倒した作戦を主導したゲリラ戦士のシャラア氏は、答えを求めている。米国にテロリストとして名指しされたこの人物はこれまでのところ、世界の注目を集めた「アブ・ムハンマド・アル・ジャウラニ」という偽名を捨て、戦闘服の代わりにスーツを着用している。
シリア、旧反体制派の支配下でどうなるか
穏健化の意向は示すものの、女性の権利や自由な選挙については明言せず
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