スパイ映画とかで傘やカバンがいきなり銃になるやつやん!そもそも「取っ手と思われる」って言うてもうてるやん。もうそれは罠やん。
電気を消すスイッチを「取っ手と思わ」せんといて欲しい。そして黒い点が小さ過ぎる。さらに言うなら、突起してなさ過ぎる。埋め込まれ過ぎている……!
それでも
ホテルが大好き
ベッドのシーツは大凧で空を飛んでる忍者くらい体の自由がきかないレベルでサイドにびっちりと食い込んでいるし、枕が多過ぎる時はどれを使ったらいいかわからないし、使わない枕は邪魔だし。最近は環境に配慮してか、アメニティは部屋には置かれずフロントで必要な人だけ取るようになっているのをうっかり忘れて歯ブラシもらうの忘れがちだし。空気を入れ替えようと窓を開けたらコンクリートがかなり間近に見えるだけだし、紙のスリッパになかなか足が入らなくて亀みたいに裏返った挙げ句なかなか表側に戻ってくれず全然履けないし、ゴミ箱が小さ過ぎてペットボトル一本で満杯になってしまうし、プッシュタイプのハンドソープじゃなくてクッキーみたいなサイズの固形石けんだから泡立つまで時間かかるし、古くて設備もガタがきているホテルなのにドライヤーだけパナソニックのナノイーの最新だし……。
それでもホテルが大好きだ。
子供の頃からずっとある、自分の家ではないところに泊まれるあの特別感、旅行している感、今日はどんなホテルなんだろうというワクワク感。これらのトキメキは、たとえ仕事で泊まろうとも変わることはない。

このエッセイも大阪のミナミのホテルで書いている。
このあと最上階にある大浴場へ行こうと思う。テレビのスイッチを入れ、ホテルの案内画面をよく見ると大浴場の混雑状況を知らせるボタンがある。リモコンでそれを押すと「とても空いている」と表示された。
「めっちゃ便利やん!そしてラッキー!!!」
書き終わったので早速お風呂に行ってきます。これからも僕は変わらずホテルのお世話になり続けるのだ。