米国のドナルド・トランプ次期大統領は、化石燃料の生産拡大とバイデン政権の電気自動車(EV)推進政策の巻き戻しを狙い、多数の大統領令を準備している。石油業界のロビイストらによると、トランプ氏は20日の就任後、関連省庁に指示してジョー・バイデン大統領の石油掘削規制の廃止に着手させる見通し。自動車の排ガス規制も緩和し、米国産天然ガス輸出の認可審査を再開する計画だ。業界ロビイストによれば、トランプ氏の政権移行チームは第2次政権の方針について石油業界関係者と協議してきた。ただ、計画は流動的で、変わる可能性もある。トランプ氏は「エネルギー支配」と銘打った石油業界寄りの政策を掲げてホワイトハウスへの返り咲きを果たした。この選挙公約の実現に向けて、環境保護局(EPA)、エネルギー省、内務省での大改革を指示する見込みだ。
トランプ氏、「エネルギー支配」へ大統領令を多数準備
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