住宅購入希望者に現在の不動産価格が高すぎると言う必要はない。だが、ウォール街はどれくらい高すぎるのかについてヒントをくれる。米株式市場で住宅関連のポートフォリオは、実際の不動産市場での取引価格に対して大幅なディスカウントで取引されている。不動産調査会社グリーン・ストリートによると、賃貸用一戸建て住宅を保有・運営する不動産投資信託(REIT)のインビテーション・ホームズとアメリカン・ホームズ4レントの投資口価格は、純資産価値(NAV)に対してそれぞれ35%、20%安い水準で取引されている。インビテーション・ホームズの投資口価格は2022年初めに金利が上昇し始めて以降、特に大幅なディスカウントで取引されているが、ディスカウント幅は過去1年間で10ポイント拡大した。