ドナルド・トランプ次期米大統領は、就任後の数時間以内に多数の大統領令に署名する準備を進めている。これらは国境やエネルギー、政府改革に関するもので、優先課題を推進するため就任初日から大統領としての権限を行使する形となる。移民やエネルギー政策、さらに政府の雇用方針に大きな変更を加えるこうした幅広い大統領令は、緊急性を持って野心的な政策課題に着手するトランプ氏と側近らの方針を示している。次期政権で次席補佐官(政策担当)に就任するスティーブン・ミラー氏は19日午後、共和党幹部数人に政権の計画を説明。議会共和党関係者らによると、ミラー氏は米メキシコ国境での国家非常事態宣言、バイデン政権の多様性・公平性・包摂性に関する方針の撤回、またジョー・バイデン大統領による沖合および連邦所有地での掘削制限の解除などを含む計画を議員らに伝えた。