ドナルド・トランプ氏は20日、2期目の大統領就任の宣誓を行い、ワシントンと全世界の現状を大きく変革することを約束する。現状を打破する必要があることは間違いないが、同氏がどのようにそれを行うのか、どこまで行うのかは謎のままだ。もっとも、その理由は8年前とは異なる。2016年にトランプ氏はほとんど偶然に小差で勝利し、税制や医療、判事の任命など長年練られた政策課題を持つ共和党の議会多数派を受け継いだ。1期目の政策面での主な成果は、税制改革とエネルギー開発、判事の任命で、これらは共和党の伝統的な優先事項だった。しかし、関税や移民規制という自身の特徴的な政策課題に関しては、トランプ氏はあまり思い通りにできなかった。
【社説】トランプ氏、2度目の機会を生かせるか
1期目より強力な大統領だが、その大変革ブランドには限界がある
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