ドナルド・トランプ米大統領の1期目は予想外の当選だったが、今回は征服者として戻ってきた。そして連邦議会議事堂の大理石の円形広間に立ち、権力層と産業界の巨人たちに囲まれ、自らの意のままに動かす決意をかつてないほど固めた政権のかじ取りを担うことになった。宣誓を終えたばかりの第47代大統領は、挑戦的な就任演説で容赦なく批判の矢を放ち、目の前にいる「急進的で腐敗した既得権益層」が「われわれの社会の柱が壊れ、完全に修復不可能に見える中で、国民から権力と富を搾取してきた」と非難した。トランプ氏は広範囲に及ぶ破壊的な政策目標を示し、数十年に及ぶ停滞から米国を解放し、大きな野心を取り戻し、火星に米国旗を立てると宣言した。抑制的でありながら挑戦的な口調で、自身の不満を列挙しつつ、「怒りにあふれ暴力的で、全く予測不可能だった世界」を平和にすると約束した。
トランプ大統領、政府を意のままに動かす決意
4年間の空白があったにもかかわらず、トランプ氏の大胆さはむしろ増した
有料会員限定
あなたにおすすめ