新たな1年が始まり、何か新しいことに挑戦したいと心を弾ませている人も多いのではないだろうか。「今年は韓国旅行に行きたい」「現地で韓国語を少し話してみたい」と、韓国旅行をしたり、韓国語の習得を目指したりしている人もいるかもしれない。そんな人におすすめなのが、『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』(ハングルノート加藤著)だ。「こんな本がほしかった」「とにかくわかりやすくて楽しい」「本当にゼロからわかる、初心者におすすめの1冊」と話題になっている一冊。今回は著者のハングルノート加藤氏に「韓国の旧正月」について聞いた。

韓国の人は「旧正月」に何をする?【2025年の旧正月は1月29日!】

旧正月=旧暦で1月1日のこと。2025年は1月29日が旧正月

みなさんは「旧正月」って聞いたことがありますか?

日本ではあまり馴染みのない旧正月。アジア各国を中心に祝われている日で、中国では「春節(しゅんせつ)」、韓国では「ソルラル(설날)」という名称で呼ばれています。

「旧暦の1月1日」のことを「旧正月」と言い、旧正月から新年を迎えます。

なお、旧暦での日付は新暦とは換算方法が異なるため、毎年新暦での日付が異なります。

ちなみに、2025年は1月29日(水)が旧正月です。

旧正月に向けて今年は1月25日(土)から連休。9連休になる人も

韓国では旧正月の前後を含め、3日間を旧正月の連休になるのが一般的です。

2025年は1月25日から旧正月連休。今年は1月27日の月曜日も臨時休日となることが決まり、土日を含めて1月25日(土)~30日(木)まで6連休となります。

1月31日(金)も休める人は、9連休です。新年早々の大型連休は、ちょっとうらやましいですね。

そこで、今回は韓国の方がどんなふうに旧正月を過ごしているのかご紹介します。

韓国の「新年のあいさつ」は?

韓国では旧正月をとても大切な日として考えていて、親戚のあいさつやお供物の準備などで忙しく過ごしています。

ちなみに、新年のあいさつは韓国語で「セヘ ボン マニ パドゥセヨ(새해 복 많이 받으세요.)」

これは、「新年の福をたくさん受け取ってください」という意味で、日本の新年のあいさつ「明けましておめでとうございます」のように使われます。

この新年の挨拶は旧正月以外、新暦の1月1日にも「セヘ ボン マニ パドゥセヨ」と言います。

そういうわけで、韓国では1月1日と旧正月の2回、新年の挨拶を言うことになります。

日本では、新年を迎える前に「良いお年を」と挨拶しますが、韓国では新年を迎える前にも「セヘ ボン マニ パドゥセヨ(新年の福をたくさん受け取ってください)」とあいさつをします。

そういうわけで、このあいさつは、2回どころではなく、1月1日や旧正月の前後はたくさん使う言葉なんです。

韓国の人は「旧正月」に何をする?【2025年の旧正月は1月29日!】

韓国の旧正月は忙しい!?

韓国の旧正月の当日の朝は早いです。朝から親戚など家族が集まり、お供物の準備をし、「チャレ(차례)」というご先祖様へのあいさつをしたり、「セベ(세배)」という目上の人たちへのあいさつをしたりします。

しかも、そのお供物は20種類以上になることもあり、その準備に前日や当日の朝早く起きて仕度をします。

そういうわけで、旧正月は休みではありますが、韓国の人たちはとても忙しい日々を過ごしているんです。

子どもは旧正月に「お年玉」をもらえる!

それでも、旧正月は子どもたちにはとても嬉しい日です。

なぜなら、「セベットン(세뱃돈)」というお年玉を大人からもらえるからです。

日本の子どもたちと同じように、たくさんの親戚がいる家族が本当にうらやましく思える日ですよね。

韓国の人は「旧正月」に何をする?【2025年の旧正月は1月29日!】Photo: Adobe Stock

旧正月は韓国旅行も楽しめる!

「旧正月中は休業しているお店が多かったりして、韓国旅行してもあまり楽しめないんじゃないのかな?」と思う方もいるかもしれませんね。

実際に僕にもご質問をたくさんいただきますが、一言で言えば「韓国旅行は旧正月中も楽しめる!」です。

たしかに旧正月の連休中に休業しているお店もあるので、絶対に行きたいお店などがある場合は事前に調べて、もし休業日の場合は別の日程に変更したほうがいいです。

でも、基本的に旧正月でも有名観光地やチェーン店などは営業しています。

韓国在住の人はほとんどの人はお休みなので、その人たちに来てもらおうとお店を開けているお店もあります。

韓国に行ってみたい方は、ぜひ旧正月中に韓国旅行を楽しんできてください!

『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』では、日常や旅行で使えるフレーズはもちろんのこと、おすすめの観光スポットもくわしく紹介しています。韓国語や韓国についてもっと知りたい方は注目の1冊です。