1位は証券外務員
MBAや技術系資格も人気
以下の表が、「大手銀行にハイクラス転職した人が保有する資格ランキング」だ。
1位は、「AMBI」では証券外務員二種、「ミドルの転職」では証券外務員一種であった。二種を取得すれば、基本的な金融商品の取引が可能となる。そのため、銀行で働くには最低でも二種を取得していることが必須だ。一方、一種は有価証券や信用取引、デリバティブ取引を含む高度な取引を行うために必要となり、キャリアアップの武器となる。
お金に関する知識を身につけるという観点では、日商簿記検定2級やファイナンシャル・プランナー(FP)は、銀行員として取得しておきたい資格。特にハイクラス転職の分野では、AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)や、その上位資格であるCFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)が人気を集めている。
MBA(経営学修士)は、経営戦略、財務管理、マーケティング、組織運営など、幅広いビジネススキルを体系的に学べる。企業価値の評価や事業投資の判断などが必要な銀行業界において、専門性の向上に直結する。
ORACLE MASTER(Gold)やCisco Certified Network Professional(CCNP)といった技術系資格は人気の高い資格だ。これらは、簡単に言えば、データベースの管理能力やネットワーク設計に関する知識とスキルを身に付けられる。
銀行では、預金、貸し付け、為替といった基本的な取引処理を担う勘定系システムや、顧客データを管理する情報系システムなど、さまざまなシステムを運用している。これらのスキルを有していれば、銀行のイノベーションに貢献できる可能性もあり、キャリアアップに大いに役立つだろう。