居酒屋の新人バイトが涙目で「客にカスハラを受けました」→でも実際は…店長はどう対応すべき?写真はイメージです Photo:PIXTA 

人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)

クイズ

 あなたは居酒屋の店長。入ったばかりの従業員が、涙目で「店長、カスハラを受けました」と訴えてきた。しかし、詳しく聞くとオーダーされた料理を運ぶテーブルを間違えて「ここじゃないよ」と注意されただけらしい。怒鳴られたわけでもないようだ。

「勘弁してくれよ」とウンザリしたが、忙しい営業中に「ミスに対する注意をカスハラ呼ばわりする愚かしさ」について、ゆっくり話している時間はない。どうする?

(A)「何かあったら助けに行くから、がんばってやってみよう!」と励ます
(B)「じゃあ気持ちが落ち着くまで、洗い場を手伝って」と接客を免除する
(C)「それはカスハラじゃないよ。今度はミスしないようにね」と叱責する

正解は……

B

△ (A)「何かあったら助けに行くから、がんばってやってみよう!」と励ます
◎ (B)「じゃあ気持ちが落ち着くまで、洗い場を手伝って」と接客を免除する
× (C)「それはカスハラじゃないよ。今度はミスしないようにね」と叱責する

解説

 店に対する客の「カスハラ(カスタマーハラスメント)」が話題になっています。もちろんカスハラは大問題ですが、ほかの「○○ハラ」と同じように、なんでもかんでもハラスメント扱いするのは危険。このケースも、どうやら言葉を「悪用」しているようです。

 ただ、その従業員がショックを受けて動揺しているのは確か。Aのように励まして持ち場に戻したとしても、満足に役目を果たせるとは思えません。ましてCだと、分かってもらえなかったことを恨んで、こっちの発言を「パワハラ」と受け止めそうです。

 店の状況が許せば、Bの対処が妥当でしょう。あらためて話す機会は持つとしても、たぶん長く勤めてはくれないという前提で、心の準備などをしておいたほうがよさそうです。

居酒屋の新人バイトが涙目で「客にカスハラを受けました」→でも実際は…店長はどう対応すべき?