ウクライナ問題を巡り、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を交渉のテーブルにつかせようとするドナルド・トランプ米大統領の最初の試みは、事実上無視された形になった。「新しいものは何も見当たらない」。ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は23日、こう述べた。トランプ氏はこの前日にトゥルース・ソーシャルへの投稿で、約3年前のロシアのウクライナ侵攻後に科した一連の制裁に続き、ロシアに対し経済的圧力を強める用意があると警告していた。プーチン氏の側近らには、トランプ氏の脅しを空虚なものとみなすだけの理由がある。戦争は同国の資源と人員を消耗させているが、ロシア政府は制裁にうまく対抗してきたと考えており、ロシア人が最前線での任務に志願し続ける中、少なくともあと1年は紛争に耐える能力があると考えている。