マイケル・セイラー氏と同氏率いる米ソフトウエア会社マイクロストラテジーは暗号資産(仮想通貨)ビットコインに大きく賭けている。その上位支援者には意外にも、保険会社や投資信託といった通常は保守的な債券投資家が名を連ねている。マイクロストラテジーはビットコインの「クジラ(大口保有者)」となり、現在の保有額は約480億ドル(約7兆5000億円)相当に上る。これらの購入資金の一部は転換社債の発行によって調達された。同社は昨年だけで62億ドルの転換社債を発行した。これは単一企業が1年間に発行した規模としては過去最大だと、バンク・オブ・アメリカは指摘する。恐らく最も驚くべきは、マイクロストラテジーの最新の転換社債が利息の付かないゼロクーポン債で、株式に転換するには株価が55%上昇する必要があることだ。それでも投資家の需要は非常に強い。