中国株は金食い虫の状態が数年続いている。だが、挫折を気にしない投資家に報いてくれる企業もある。中国株式相場は昨年、4年ぶりにプラス圏を回復したものの、かつての勢いはない。上海および深セン取引所の大型株で構成されるCSI300指数は、21年に付けた最高値の約3分の1を失った。香港や米国上場の中国銘柄はさらに大きな痛みを味わっている。アリババグループやテンセントホールディングスなどの中国テック大手は、規制当局の締め付けや成長鈍化で大きな打撃を受けた。中国政府は相場の回復を図っている。規制当局は23日、国有の保険会社に対し、新規契約保険料の30%を国内株に投資することを推奨すると発表。投資信託に対しては、今後3年間、国内株の保有比率を毎年10%ずつ引き上げるよう求めた。