「サイズ感と色合わせ」が
決め手になる
これは高級ブランドを身に着けているということではありません。一言で表現するなら、脳が若々しい方は「シュッ」としているのです。
特に男性の見た目では、「サイズ感と色合わせ」が決め手になります。自分の体形に合ったサイズを着ている人はシュッとして見えますし、サイズ感が合っていないとモッサリとした印象になります。
日々仕事でさまざまな方にお会いしますが、どの業界でも一流として業務に取り組まれている方は男女問わずシュッとしていて、そこに秘めた自信がにじみ出ているように感じるのです。
色合わせは鮮やかである必要はありません。ブルーと紺、茶のような地味な色でも、シンプルですてきな組み合わせがありますよね。色にまで配慮している方は若々しい印象で、社会的交流も活発であり、実際に健康状態も良い方が多い印象があります。
見た目を整えると
人に会いたくなる
といっても、自分は人と会話をするのが好きじゃないし、別にそんなに社会的交流がなくてもいいよと思う方もいるでしょう。ところが逆説的ですが、ファッションでもメイクでも、自分の見た目を整えると、少しずつですが人に会いたくなる、あるいは外に出たくなるように感じると思います。
これは「健康に良い行動変容」を外側から起こすことにつながります。
私たちの生活の半分近くは「習慣」からできているといわれています。そしてその習慣を変える、自分の心身にとって良い、新しい行動を始めようと思っても、脳科学的にそれは簡単なことではありません。変化を避けて今のままでありたいという「現状維持バイアス」がかかるからです。
例えば運動しようと思って筋トレを始めても、3日や1週間で終わってしまうことがよくありますよね。でもそれは普通のこと。
かつて「ポケモンGO」(位置情報活用で、現実世界そのものを舞台としてプレーするゲーム)がはやったときには、ゲームをする上で「歩く」ことが必要になり、これまで運動しなかった人の運動量が劇的に増えたといわれています。このように新しい行動を起こすときには、ダイレクトではないほうが取りかかりやすいでしょう。