英語入試が目に付くEランク午後
Eランクも女子校が強い。2024年の受験者数が多い順に見ていこう。実践女子学園には二つの入試区分がある。252人が受けて3.32倍(23年3.93倍、22年3.51倍)の[4回午後]と、35人で2.92倍(23年2.67倍、22年1.62倍)のHランク[英語資格2回午後]である。志望者数を見ると、3割強増と2.2倍増と後者の人気が高い。生徒の国際的な多様性を進めつつある学校の雰囲気を感じ取っているのであろうか。出願状況は、前者が2割増、後者が微増ペースで、だいぶ穏やかになっている。25年は前者が4倍を目指し、後者は3倍に乗せる展開となっている。
カリタス女子も同様に二つの区分がある。224人で2.73倍(23年3.3倍、22年2.51倍)の[一般3回]と、24年新設の21人が受けて1.91倍というHランク[一般英語資格]である。志望者数は2割強減と4割減だったが、出願状況は前者が2割程度の減少傾向なのに対して、後者は微増に転じている。25年は2倍台半ばと2倍程度になりそうだ。
197人で2.03倍(23年2.1倍、22年2.24倍)の清泉女学院[3期]の志望者数は1割弱減だったが、出願状況はさらに緩和気味で、25年は2倍を割れることが確実に。受けやすい狙い目の入試回となる。Dランクの[2期グローバル]は志望者数が2割半増え、出願状況は2倍増の勢いなのだが、3人が受けて1倍(23年・22年2倍)ということで、こちらの予想は控えたい。
111人で13.88倍(23年13.13倍、22年14.1倍)と高止まりの女子美術大学付属[2回]は微減だったが、出願状況は1割減ペースなので、25年は2桁を維持しつつもいささか緩和するだろう。
横浜女学院には二つの入試区分がある。74人で2.74倍(23年2.89倍、22年4.22倍)の[D-1]は志望者数2割減、111人で1.59倍(23年1.62倍、22年1.64倍)のFランク[D-2]は1割弱増だった。出願状況は3割前後の減少が見られる。25年は前者が2倍台半ば、後者が1倍台前半とかなり受けやすくて受かりやすい入試回となりそうだ。
共学校は、志望者数合計が唯一100人超で、24年受験者数54人の2倍という珍しい状況の日本大学藤沢[2回]をまず見ておきたい。2.7倍(23年3.43倍、22年10.13倍)と急速に倍率を下げたことも背景にありそうだが、志望者数も出願状況も2倍増と大変な勢いがあり、25年は5倍台になってもおかしくない。
ここから先は、志願者数合計も受験者数も100人に満たない入試回(24年受験者数・実倍率)なので、まとめて見ておきたい。桜丘[4回3年特待チャレンジ2科・4科](81人・6.23倍)は22年に1.18倍だったものが23年に9.38倍と跳ね上がった。志望者数は8割半も増えており、25年には23年実績に戻す可能性が出ている。淑徳巣鴨[2回スカラシップ](68人・7.56倍)も23年は9.2倍と狭き門だったが、志望者数が7割増とこちらも大人気で、出願状況も大きく伸ばしており、25年には2桁に乗せるかもしれない。