2日午後Eランクの人気上昇校

 Eランクの穎明館[4回4科総合](66人・2.75倍)は2023年1.52倍から大きく上がったこともあって、志望者数も出願状況も2割減となっており、25年は2倍台半ば程度まで緩和しそうだ。桜美林[2月2日午後](50人・2.78倍)は志望者数が3割増で、出願状況はそれを上回っており、25年に3倍台のどこまでいくか。宝仙学園順天堂大学系属理数インター[新4科特別総合(特待選抜)](36人・1.64倍)は7割増とさらに勢いがあり、25年に2倍台後半にはなりそうだ。

 八王子学園八王子[2月2日午後東大・医進クラス](28人・2.8倍)の志望者数は1割強増だったが、出願状況は5割近い増え方で、25年には3倍はもちろん4倍に迫る可能性が出てきている。サレジアン国際学園世田谷[3回午後特待]は、[本科](24人・2.67倍)が志望者数3割増で出願状況はそれを上回る。[インターナショナル・スタンダード](15人・7.5倍)も出願状況が3割増と好調だ。25年は前者が4倍乗せ、後者が2桁乗せの可能性に向けて進みそうだ。

 佼成学園女子[2月2日午後S特待](29人・14.5倍)は合格者が2人でかなりの高倍率にもかかわらず、志望者数は5割増しとなっている。23年27倍を考えると、25年に20倍に乗せても不思議ではない。多摩大学目黒[特待・特進2回](15人・3.5倍)の女子受験生は男子の5分の1と少ない、志望者数は8割増となっており、25年は少数激戦で倍率がどこまで上がるのだろうか。千代田[4回4科]は24年の合格者がいなかったため予想しづらいが、志望者数からすると、25年に20人前後が受験してもおかしくない。

 Fランクでも女子校が多くの受験生を集めている。このあたりは女子受験生のボリュームゾーンでもある。115人が受けて2.45倍(23年2.44倍、22年2.36倍)の聖セシリア女子[A方式二次]は2割弱志望者数が減っており、25年は2倍台前半に緩和しそうだ。110人が受けて3.55倍だった24年新設の江戸川女子[一般基礎学力型2月2日]の志望者数は1割弱増だったが、出願状況は3割ほど減少ペースにある。25年は3倍台を維持できるか。

 108人が受けて1.96倍(23年2.24倍、22年1.96倍)の十文字[4回]の志望者数は2割増で、25年は2倍に戻して、23年実績に迫るだろう。99人で1.24倍(23年1.87倍、22年1.71倍)の大妻多摩[総合進学3回]は2割半も大きく減少、25年はとても受けやすくて受かりやすい入試回となる。同じ入試回のHランク[国際進学3回]は24年に3人が受けて2人が合格しているため、こちらの予想は控えたい。99人で3.67倍(23年3.53倍、22年2.57倍)の中村[特待生2科・4科2日]は前年並みとなりそうだ。