Cランク午後の注目校「安田学園」「芝浦工大」
Cランクの8校中、女子校が3校を占め、すべて共学校だった男子とは様相が異なる。二つの入試区分を合わせると600人に迫る山脇学園[B]は、2日午後で最も多くの受験生を集めている。513人が受けて4.38倍(2023年4.26倍、22年3.87倍)の[一般]とHランクで71人が受けて4.44倍(23年4.36倍、22年3.83倍)の[英語]なのだが、志望者数は1割半減と7割半増と分かれた。出願状況はおおむね1割減ペースなので、25年は4倍台前半程度までいずれもいささか緩和しそうである。
227人で2.58倍(23年1.51倍、22年1.86倍)と年々倍率が上がる普連土学園[2日午後2科]の志望者数は微減だが、出願状況は前年並みで、25年も同様の競争状況となりそうだ。178人で2.44倍(23年2.36倍、22年3.05倍)の富士見[算数1教科]は微増から出願状況は微減に転じており、25年は23年実績まで緩和するかもしれない。
共学校では、201人が受けて7.44倍(23年5.72倍、22年7.6倍)と狭き門の開智日本橋学園[2回]は志望者数も出願状況も1割半の減少傾向だった。25年は7倍を維持できるだろうか。149人で2.29倍(23年1.56倍、22年2.03倍)と、男子(304人・3.53倍)との差が大きい桐蔭学園中等教育学校[2回特奨選抜]は、男子同様、志望者数は2割半減っている。出願状況は1割程度の減少ペースで、25年はさらに緩和しそうだが、新たに加わる[GL]がどのくらい受験生を集めるのだろうか。
153人で6.65倍の男子と比べると、49人で4.9倍(23年4.43倍、22年5.57倍)と女子受験生がだいぶ少ない芝浦工業大学附属[言語・探究]は、志望者数が男子同様3割減だったものの、出願状況は一転して3割増となっており、24年の出願者数をすでに超えている。25年は5倍台になりそうで、[英語]も加わるこの入試回は、今後人気がさらに高まりそうである。
安田学園[4回]は、48人で8倍(23年8.14倍、22年3.57倍)と高止まりしているにもかかわらず、志望者数は2割半増、出願状況はそれを上回っており、25年は2桁を目指す動きとなりそうだ。