「法政第二」の復調と2年目の「横浜雙葉」

 Bランクは2校だけだ。278人が受けて3.66倍(2023年3.32倍、22年3.51倍)の明治大学付属明治[1回]の志望者数は1割弱増だが、出願状況もそれに準じる勢いで、25年は3倍台半ばになりそうだ。女子校で1回だけ入試を守っている白百合学園[一般]は、259人で2.27倍(23年2.1倍、22年2.51倍)と健闘している。志望者数は微増程度だったが、出願状況は1割減ペースのようで、25年は23年実績に戻す可能性がある。

 2日午前のCランクも女子校が多くの受験生を集めている。509人が受けて2.04倍(23年2.01倍、22年2.21倍)の大妻[2回]は、志望者数も出願状況も微増傾向で、25年も2倍台を維持しそうである。24年に2回目となるこの入試回を設けて、179人が受験、2.49倍と人気だった横浜雙葉[2期]。志望者数は微増だったが、出願状況は微減となっており、25年はいささか緩和するかもしれない。

 共学校では、309人で3.03倍(23年4.14倍、22年4.17倍)と24年に緩和した法政大学第二[一般1回]は、男子とは逆に回復傾向が顕著で、志望者数は4割半増だった。出願状況は3割増程度のハイペースで、25年は4倍に迫ることになりそうだ。[4科][適性]、二つの入試区分がある安田学園[3回]は、233人が受けて3.43倍(23年2.78倍、22年2.37倍)だった。志望者数は[4科]が2割増、[適性]が4割強減と対照的だったが、両者を合わせた出願状況は2割弱の増加ペースで、25年は4倍に迫る勢いにある。

 154人で2.57倍(23年4.46倍、22年4.25倍)の青稜[2回A]は、志望者数が1割弱減で、出願状況も減少傾向であり、25年は2.5倍割れになりそうだ。101人で4.59倍(23年3.59倍、22年4.41倍)の芝浦工業大学附属[2回]の志望者数は2割弱減だったが、出願状況は前年並み、25年も4倍台半ばの高いハードルが続きそうだ。

 Dランクには女子校が並ぶ。受験者数300人超の三つの学校から見ていこう。447人が受けて2.08倍(23年2.31倍、22年2.18倍)の共立女子、384人が受けて2.4倍(23年2.07倍、22年1.69倍)と年々倍率が上がった田園調布学園[2回]、358人で3.11倍(23年3.13倍、22年2.56倍)の品川女子学院[2回]の志望者数は1割半増、1割弱減、1割弱増と分かれた。出願状況は1割増、微減と1割増ペースで、25年は共立女子が22年実績へ、田園調布学園がほぼ前年並みに、品川女子学院はいささか倍率を増すことになりそうだ。

 三輪田学園[2回午前]には、330人で4.93倍(23年3.31倍、22年2.23倍)と24年に大きく跳ね上がった[2科・4科]と、63人で1.7倍(23年1.35倍、22年1.42倍)の[英検利用]がある。志望者数は前年並みと3割強減と分かれた。出願状況は1割減と微増と大きく変化しており、25年は前者が23年や22年実績まで緩和、後者は前年並みの状況である。

 317人で2.25倍(23年2.5倍、22年2.66倍)と比較的安定している富士見[2回]は1割減だった。出願状況は微増に転じており、25年は23年実績に向かう状況だ。年々倍率を上げてきた湘南白百合学園はどうか。192人で2.04倍(23年1.96倍、22年1.48倍)の[4教科]、26人で1.86倍(23年1.73倍、22年1.18倍)のHランク[英語資格]という二つの入試区分がある。志望者数は2割半減と3割強減で、出願状況も同様に推移しており、25年はいずれも1倍台半ば程度まで緩和して、受けやすい狙い目の入試回となりそうだ。