
業界の専門家に最新のトレンドや企業が求める人材像を聞く「採用分析」シリーズ。今回は番外編として「コンサルティング」にハイクラス転職した人が保有している資格ランキングを紹介し、業界で活躍するために必要な能力を分析する。(ダイヤモンド・ライフ編集部 大根田康介)
コンサルファームの採用は
大手もベンチャーも積極的
コンサルティング業界では、大手ファーム、ベンチャーファームを問わず、新卒採用の加速が見られる。また、未経験者の採用や育成にも積極的だ。
例えば、ベンチャーファームは、人材育成や働きやすい環境の整備にも力を入れ、大手ファームと同等の待遇や経験を提供しようとしている。さらに、コンサル事業で得た資金を活用し、新規事業の立ち上げを進めるとともに、社員に運営の機会や自社経営への関与の機会を提供するなど、多様なキャリア経験の場を創出している。
採用分析シリーズ第7回『実力次第で「年収数千万円」も!コンサルが求める学生の資格と条件とは?』では、コンサルの業界構造と採用の傾向について分析した。
今回は番外編として、「コンサルにハイクラス転職した人の保有資格ランキング」を紹介する。大手コンサルファームに入社した人々がどのような能力を有し、キャリアアップを遂げてきたのか、その手掛かりとなるだろう。
ランキングの作成に当たり、求人サービス大手のエン・ジャパンの協力を得て、若手ハイキャリアのスカウト転職サイト「AMBI」(30代以下が中心)とミドル世代のハイクラス転職サイト「ミドルの転職」(40代以上が中心)の両サイトを活用して、総合商社に転職したユーザーが保持していた資格を集計した。
次ページでは、ランキングの詳細と保有資格の傾向について見ていく。