ドナルド・トランプ米大統領は11日、パレスチナ自治区ガザを巡り、米国が購入するのではなく独自の権限によって支配下に置き、200万人近い住民をヨルダンやエジプトといった中東諸国に恒久的に移住させるという見込みの薄い計画について、実行する意向を表明した。ホワイトハウスの大統領執務室でヨルダン国王アブドラ2世と会談し、「買う物は何もない。われわれがガザを手に入れる」と話した。どのような権限を使うのかとの質問には「米国の権限だ」と語った。トランプ氏が自身の計画をあたかも既定路線であるかのように語る中でも、ヨルダン国王との会談によって数々の難題が浮き彫りになった。アブドラ2世は、パレスチナ人を受け入れるかどうかという質問に対し、エジプトがガザの将来を巡る独自の計画を示した後で米国と判断するとし、再三にわたり返答をはぐらかした。全てのパレスチナ人をガザから恒久的に退去させるというトランプ氏の要求を、ヨルダンとエジプトはこれまで拒んできた。
トランプ氏「米国がガザ支配」、ヨルダン国王と会談
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