ドナルド・トランプ米大統領によって今年1月下旬に解任された8人の監察官が12日、解任は法律違反だとして政権を提訴した。就任から間もないトランプ氏は、既に数十件の法的案件を抱えている。監察官約17人は1月、ホワイトハウスによる一斉解任で職を失った。政権は解任を公式発表せず、解任の理由も説明しなかった。これを受け、民主党と一部の共和党から、事前に議会への通知を義務付ける連邦規則に政権が違反した可能性があるとの懸念が出ている。訴訟では、大統領が監察官を解任する場合、30日前までに議会に通知し、具体的な理由を示さなければならないとする連邦法を引用している。議会は、トランプ氏が大統領1期目に監察官を解任したことを受け、この役職に関する法を3年前に強化した。