イスラム組織ハマスは15日、パレスチナ自治区ガザで拘束されていた人質3人を解放した。このうち1人は、米国とイスラエルの二重国籍を持つ民間人としては生存している最後の人質だった。人質の解放はガザ地区ハンユニスで、昨年秋にイスラエルに殺害されたハマスの元最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏の破壊された自宅の前で行われた。ハマスは人質解放のために設置したステージに「エルサレム以外への移住は認めない」と書かれた横断幕を掲げた。これは、ドナルド・トランプ米大統領が示した、ガザ住民を移住させた後に米国が同地を管理し再開発するとの計画に対する反論だった。15日に解放されたのは、イスラエル系米国人(36)のほか、イスラエル系ロシア人(29)、イスラエル系アルゼンチン人(46)の3人。赤十字に引き渡され、イスラエル軍によって同国に戻された。顔色が悪く痩せている人もいたが、前週に解放された人質と比べると身体的状態は良好に見えた。3人とも2023年10月7日に、ガザとの境界に近いイスラエルのキブツ(農業共同体)ニルオズから連れ去られた。
ハマスが人質3人解放、トランプ氏のガザ計画非難
6回目の身柄交換、イスラエルはパレスチナ人369人を釈放
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