ワシントンかいわいで最近重視される言葉は「accountable(説明責任がある)」だ。イーロン・マスク氏にとって、この言葉は暴走してきた米連邦政府の官僚組織をおとなしくさせることを意味する。その他の人々にとっては、これはマスク氏自身に関する言葉だ。世界で最も裕福で、ドナルド・トランプ大統領のアドバイザーであり、テスラやスペースXなど六つの企業を率いるマスク氏は、あまりにも大物になったために説明責任を問われないのだろうか。ホワイトハウス西棟でトランプ氏の脇にマスク氏が勝ち誇ったように立つ様子を見ると、そうした疑問がわく。そこに至るまでにマスク氏は、共和党を支援するために高額の小切手を切り、同党の政治的勝利を後押しし、自身のソーシャルメディアであるXで党のメッセージを増幅させた。
マスク氏、大物すぎて制御不能か
トランプ氏を味方に付けた世界一の富豪には「抑制と均衡」がほとんど働いていないように見える
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