未熟な大人への最強の接し方は
「あえて空気を読まない」!
では、未熟な大人には、どう接すればいいのでしょう?僕のおすすめは「あえて空気を読まない」です。つまり、なんとなく「こうしてほしいんだろうな」と察したとしても、相手が言葉にしない限りは、こちらから動かないことです。
そして「いちいち言わないと分かんないの!?」と言われたら、「私はちゃんと言ってもらわないと、あなたの気持ちを全部理解することはできないよ」「何か私にしてほしいことがあるなら言葉で伝えてね」「もちろん、私にはできないこともあるけど、できる限り努力はするね」と言ってみてください。
こうやって、「私とあなたは違う人間なんだよ、だからあなたの気持ちを全部読み取ることはできないよ」ということを分かってもらうのが大事なんです。
とはいえ、1回言っただけで相手の行動が変わることは稀でしょう。むしろ怒り始めて「なんで私がそんな面倒なことしなきゃいけないの!?」とか言われる可能性もあります。
でもこれでいいんです。相手が怒ったということは、こちらのメッセージがきちんと伝わったということ。つまり、大人と大人の関係に変わり始めたということです。だって未熟な人からすれば、今まで赤ちゃんのように言わなくても察してもらえる状況ができていたわけですよね。そんな心地いい状況がなくなってしまうことに不満を感じるのは当然なんです。

大切なのは、相手が怒ったり文句を言ったりしても「あえて空気を読まない」を徹底すること。こちらが察しないことを徹底すれば、相手はそのうち「どんなに頑張っても察してもらえないんだ……」という諦めが出てきます。
すると、そのままでは相手も困るので、今度はなんとか言葉で伝える努力をしてくるはずです。こうやって、大人同士の関係に成熟していくんですね。なので「私にもできること、できないことがあるよ」ときちんと伝えるのは、とても大事なことなんです。