1位はJR東日本
働き方への不満が多数

 24年1~12月に投稿数が最も多かったのは東日本旅客鉄道(JR東日本)で38件だった。

 投稿で目立つのは働き方に関する不満だ。投稿内容は以下の通り。

「トラブルが発生した場合、休日出勤や退勤後の出勤も多い。組織再編に伴い社員は減少。管理者になると泊まり明け勤務でも昼12時まで残業している。その姿を見ていると昇格したくないと思う」
「企画業務だと残業60時間以上の人がザラにいる」
「睡眠時間が短いため、生涯働くことは難しい」
「コロナで退職者が増え、人数が少ない状態で仕事している。体力的、精神的な疲れを抱えている人も多く、安全面がおろそかになっている部署もある」
「基本24時間拘束の泊まり勤務でとにかく体がしんどい。輸送障害が発生すればお客様に怒鳴られ、取り囲まれながらの対応となりさらに疲弊。二徹や三徹もザラにある。限界」
「恒常的な長時間労働。人間関係もあまり良くない。仕事の押し付け合いがあり、連携とは程遠い環境」
「仕事が立て込んでしまうと仮眠を取る暇もなく、夜勤に突入したり、非番なのに残って仕事をしたりすることがしばしばある」
「仕事が多すぎて、とても残業なしには終わらない」
「人員が削減され、個人の負担が増えている」

 硬直的な組織への不満も多かった。

「経営陣の高齢化が著しい。知識レベルが最新のトレンドに追いついておらず、合理的な判断ができていない。経営層の若返りや社外から各分野のキーパーソンなどを引き抜き役員に登用することで、トップダウンで社内の改革を進めてほしい」
「意思決定が遅い。また、明らかに儲からない事業や赤字事業でも、社会貢献という名のもとに、継続しているケースが多い」
「年功序列色が非常に強く、トップダウンで意思決定される傾向が強い」
「若手社員の意見を聞いてくれない。会社もしくは部署の中で、ほとんどの作業のやり方やルールなどが決まっていて、そのルールの妥当性や今の時代に合っているのかをほとんど検討しない」
「年功序列の縦割り組織。50代が多く、頭でっかちな組織。若手の登用はなく、高齢化のため、管理職への登用が遅くなっている」
「古い体質のハラスメントっぽいものが残っている」

 また、待遇面での投稿もあった。

「業務が明らかに偏っているにもかかわらず、給与面でさほど差がない。同じ仕事をするなら他社に行ったほうが、待遇も含めて、精神的な満足が得られそう」
「基本給がかなり少ないので生活残業している人もいる」
「給与は低いが、自己犠牲を美徳とする文化がある。搾取されている気がする」
「福利厚生がかつては良かったが、どんどんカットされて強みは減っている」
「コロナ禍による経営不振からはボーナスも減ったので年収が落ちている人がほとんど」

 そのほか、以下のような投稿もあった。

「見せかけのパフォーマンスをする社員が評価を得やすく、非常に不公平。効率的に多くの業務量をこなすより、大変そうに無駄な仕事をして、多くの残業をする社員が評価をされる印象が強い」
「コロナで業績が落ち込んで以降、若手~中堅の優秀な人材が多く転職をしている」
「人材流出が1番の弱み。コロナ禍以降、特に若手を中心に離職する人がかなり多くなっており、中堅社員以降で優秀な人材が非常に少ない」