
人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)
クイズ
親戚の結婚式で60代の母親が地方から上京。ホテルに案内しようと地下鉄に乗った。母親も若い頃は都会で会社勤めをしていたが、ここ数十年、電車に乗る機会はめったにない。
やがてベビーカーを押したママさんが乗ってきたら、「あら、ベビーカーは畳まないのかしら」と聞こえよがしに呟いた。「やめてよ!」だけでは何も解決しない。適切な対処は?
(B)ママさんに「なんせ田舎者の年寄りで何も知らなくて」と事情を説明する
(C)「今は畳まないのがルールなの!」と母親を正して、ママさんに平謝りする
正解は……
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C
△ (A)「何言ってるの。荷物と子どもを抱えるのは無理でしょ」と母親を諌める
× (B)ママさんに「なんせ田舎者の年寄りで何も知らなくて」と事情を説明する
◎ (C)「今は畳まないのがルールなの!」と母親を正して、ママさんに平謝りする
解説
数十年前は「電車やバスの車内ではベビーカーを畳む」のがルールでした。しかし、大きな荷物と赤ん坊を抱えて、さらにベビーカーを持って立っているのは、危険だしかなりの苦行です。10年ほど前、国土交通省が「畳まなくてよい」という共通ルールを決めました。
母親の頭には、昔のルールが残っているようです。電車と縁が薄いから知らないのは仕方ないにせよ、こっちが居たたまれない気持ちになる最悪の暴言。ここはCのように母親にビシッと言った上でママさんに全力で謝って、申し訳なさを最小限に抑えましょう。
ママさんに聞こえるようにAを言ったとしても、母親は素直に引き下がらないかもしれません。Bだと母親がカチンと来て、さらに厄介なことを言い出しそうです。
