誰もが黄金の人生を望みます。
それでも、若い頃の苦労は買ってでもせよ、と言う人がいます。それは、一つの大きな前提に立った言葉です。
即ち、全てが順風満帆に行く人生というものはない、ということです。
地球上のあらゆる場所で刻々と天気が変わるように、陽光の眩しい晴れの日もあれば、心の中までずぶ濡れになる嵐の日もあります。アップ・アンド・ダウンの繰り返しが、人生そのものかもしれません。
そこで問題は、困難に直面した時にどう身を処するか、ということです。そして、そんな時の身の処し方に人間の器が現れるものです。
もちろん、そんな困難な事態に陥らないように常日頃からの努力が大切ですが、スランプは何処からともなくやって来ます。ビジネスでも学術でもスポーツでも芸術でも、老若男女を問わず、必ずスランプに陥ります。
さあ、あなたなら、どうします?
例えば、ジャズの世界。此処で勝負するミュージシャンたちは生き馬の目を抜く厳しい競争に晒されています。真に才能のある恐るべき子供たちが日々参戦し、昨日の王者が明日は退場を迫られるのです。
と、いうわけで、今週の音盤はソニー・ロリンズ「サキソフォン・コロッサス」(写真)です。